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Tuesday, 31 August 2004

yamamomo.jpg
私が織るものはほとんどが、自然素材、自然染色なのですが、この一枚はその見本のよう。経糸が絹のヤマモモ染めで緯糸は麻皮(マーピー)。そっと寄り添う植物は正真正銘色の素、我が家の庭のヤマモモです。

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Monday, 30 August 2004

ニフティのブログガイドのページに紹介されたので(びっくり!)、そちらからいらっしゃった方もおいでかと思います。そんな方の中には、「染織って何?」って方もいらっしゃるでしょう。ですから今日はちょっと染織の話。
私にとっての「someori」とは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を出会わせて一枚の布をつくることです。「この経には、この緯しかありえない!」って出会いを作ってやることです。線で点をつくって面にする。たとえば、ほんの小さなマフラーだって、もし経糸が200本、緯糸の密度が5本/cm、長さが1mだとしたら、100,000の出会いがあります。その10万の点すべてに意識がいきわたっていたら最高!着物だったら2640万の出会いです。めまいがします。道は遠し。
ちなみにブログガイドに、染織家の穏やかな生活って紹介されてますが、それは美しい(?)誤解です。実状は七転八倒、決壊寸前。でももし、私のブログから穏やかな何かを感じていただければ、とても嬉しいです。よかったらまた訪ねてください。

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Sunday, 29 August 2004

kimono_by_yoshida_obi_by_nihei.JPG
草木染、紬の着物です。紬というのはいいですよ。絹糸のなかで一番好きです。しっかりとまじめにきちんと、そんな感じ。
帯は染色家、仁平幸春氏によるものです。仁平氏の作品を見ていると、「美は人の掌中から生まれ出でる」ってことをまざまざと実感させられます。

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Saturday, 28 August 2004

誘ってくれる人があって、都心のホテルに呉服の展示会を見に行った。何千反という着物や帯が広い会場を埋め尽くし、窒息しそうになった。どうしてもあの雰囲気だけはついていけない。
同じホテル内の美術館で、魯山人をやっていた。清々しく、たんたんとして、抜けている。さすがだなあ~。たぶん「がんばって」いるうちはダメなんだろうな、と思った。
・・・とりあえず、それしかできないから、「がんばります」。。。。。

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Friday, 27 August 2004

dance.JPG
運動会の万国旗?誕生会のデコレーション?
いえいえ、試し染の布を乾かしているところです。急いで乾かすために扇風機をあててるのでゆらゆら揺れて、ますますカワイイ。渋い帯のための試し染なんですけど、、、

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Thursday, 26 August 2004

goro.JPG
草木染平織着尺です。昭和初期の突出した染織家のパイオニア「青田五良(あおたごろう)」の作品を私が再現して織ったものです。
はい、その通り。昨日書きました「後退」している一例です。

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Wednesday, 25 August 2004

オリンピックの時期になるといつも思うのだが、どうしてこうも新記録というものは更新されていくのだろう?過去の人間より現代人の方が優れているのだろうか?能力はどんどん進化していくものなのだろうか?
ひとつ、その能力が停滞どころか後退している分野を知っている。それは我が染織界。過去の作品と比べると、足元どころか、地中深く潜ってしまって存在すら認められない。創造どころかコピーをつくる技術もない。
同じ現代人としてこれではあまりにもあんまりだ。せめてオリンピックの出場権を目指してトレーニングを積んでいこう。

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Tuesday, 24 August 2004

blue.JPG
経を強調した格子のショール。こういうゆるい構成は、かえっていさぎよくて好きです。この経にこの緯をぶつける。それが全て。

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Monday, 23 August 2004

仕事中、ラジオをつけることがあるのですが、なかなかバッチリの番組がありません。特に深夜。うるさすぎず、さほど聞き入る必要もなく、適度な興味、、、ところが昨夜はドンピシャでした。オリンピックの女子マラソン!増田明美の程よい声に、ギリシャの地を走る選手達の姿を思いつつ、手は作業。オリンピックの中継は連夜あるのですが、一喜一憂を強いられるものは適しません。その上マラソンは2時間半でキッチリ終わる。ぜひ今後とも深夜にマラソン放送を!(あっ私夜型です)

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Sunday, 22 August 2004

今日、碑文谷にあるうつわのギャラリー、宙(SORA)に行ってきた。宙さんには、私の作品を扱っていただいているのだが、扉を開けると、自作がドンと目に飛び込んできた。恥ずかしいやら誇らしいやら。静かな凛とした空間で素敵な陶やガラスや木の作品に囲まれ、「布として」堂々と存在しているか。がんばれよと心の中でつぶやいた。

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Saturday, 21 August 2004

今日藍を建てていて、その独特の臭気に鼻をねじりつつ、「あれー最近誰だったかも藍を建てたとか言ってたなー」と考えていたら、思い出しました。沖縄のおはるさん。彼女のサイトのそこここに琉球の藍の色があふれています。日記にも時々藍の元気な様子が綴られています。私の藍は印度藍だけど、思いは同じ。我が家の藍もお風呂場住まい。建ってしまえばにおいもさほど気になりません。

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Friday, 20 August 2004

焼きなす、冷奴、きゅうりの浅漬け、海苔、梅干。この夏の食卓の定番でした。絵に描いたような夏の手抜きメニュー。この夏発見したのですが、暑いと食欲がなくなるのではなく、料理欲がなくなるのでは?虫が鳴き、秋風吹いて、そろそろ何か作りたくなりました。

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Thursday, 19 August 2004

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ほぐし絣の帯です。もっとも染屋に近い織屋をめざす some origin 。思う色が出たときの嬉しさはたまりません。思わずガッツポーズ。

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Wednesday, 18 August 2004

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展示会をした時に撮りました。大き目のショールは見る角度で光り方が違います。布の立体感の醍醐味です。これもお蚕さんの力でしょうか。会場は恵比寿のホツミギャラリー、写真では雰囲気を伝えづらいですが、気さくないいギャラリーです。

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Tuesday, 17 August 2004

友人宅でオリンピックを見ていて、12年前にも同じようにテレビを見ていた時のことを思い出した。その時私はふと、多くの選手達の年齢が、私より若かいことに気づき愕然としたのだ。なんせ当時の私は「今が一番!」と言えるほどピチピチ(?)のつもりだったし。それで、「自分のヒトとしてのピークは過ぎた、これからは体力以外で勝負せねば!」と思い知った。
さて、12年たった。今年のアスリートたちはまぶしいほどに若くて美しい。自分はどれだけ変われたのだろうか。

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Monday, 16 August 2004

今日の東京は(あ、正しくは昨日です。25時になってしまいました)、びっくりするほど急に涼しくなったのですが、水を使っていて水道水のあまりのぬるさにこれまたびっくりしました。空気はひんやりでも地中の水道管はホットに温まったままなんだなー。一度温まったものはすぐには冷えない。地球には地球の都合ってモンがありますよね。

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Saturday, 14 August 2004

kumo.JPG
目に涼しく、さらっとした感触。ほぐし絣のショールです。イメージは、古のむらさきの雲。

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Friday, 13 August 2004

natu.JPG
ときどき秋風を感じるとはいえ、暑いですねー。今織っている秋冬向けのショールの写真をアップしようかと思いましたが、暑苦しいのでやめました。これはオブジェ感覚で作っているマットとひも状タピストリーです。

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Thursday, 12 August 2004

今日はお世話になっている先生のお母様のお通夜でした。最寄り駅が十日市場なんていう聞いたこともないところで遠征って感じでした。そういえば昔私は、「美術館は遠くにある方がいい、行きには見たい絵に会いに行くワクワク感を楽しめるし、帰りは余韻にひたれるから」という考えの持ち主でしたが、今日久しぶりにその感覚を思い出しました。電車の中でしばし亡くなったそのお母様と先生のことに想いをめぐらしました。帰ってくれば即日常ですものね。とはいえ今は美術館は便利な場所にあってほしいと思います。時は金なり、カツカツの自営業者になってしまいました。

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Wednesday, 11 August 2004

気力、体力、時の運。随分昔に某局の某クイズ番組でよく聞いたフレーズですが、仕事においてもまさしくそうだなと思います。とりあえず自分でコントロールできるのは、気力と体力ですが、なかなか思うようにはいきません。ついつい闇雲に迷宮を突っ走って、酸欠起こしちゃってます。そういう時はいつも酸素吸入器(それは大抵缶ビール)のお世話になってます。自分の仕事を自分でコントロールしていくために、気力と体力を鍛えようと思います。

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Tuesday, 10 August 2004

何をかくそう私の仕事場は、築30余年の、言い方によってはなかなか風情のあるアパートです。自宅兼です。ですから生活と仕事の区切りには必ず掃除が必須事項になってきます。私の母は掃除がまったく得意でない人ですので(カーチャン、ゴメン。でも反論出来まい)、今までの掃除基準はそうとういい加減なものでした。でも染織専業になってからは、そんなことは言ってられない。起きたらすぐ掃除しないと仕事が出来ない→仕事終わったら掃除しないと布団が敷けない。整頓されてないと支障がすぐ出る。仕事によって生活習慣や基準が変わってくるものですね。もしかして今までの基準の方が設定間違っていたかも、、、それはそれとして、せめてもう少し広いところに引っ越したいなあ。

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Monday, 09 August 2004

遅い時間にスーパーに買い物に行くと、生鮮食品が値引きになっていますよね。今晩もそうだったのですが、あれってなかなかモノを見る目の鍛錬になると思いました。いかにおいしそうなものを、安く、消費期限も計算しつつ、今後数日の食生活もシュミレーションしつつ、ゲットするか。頭使います。糸を仕入れるときの真剣さとほぼ同等。今日の仕入れは、まあまあ及第点といったところでしょうか。

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Sunday, 08 August 2004

今日の夕方、出先でアイラモルトのスコッチを飲ませていただいた。いい酒飲むの久しぶり!ふあー、なんともかんともおいしいです。いいお酒飲むと、五臓六腑というより、脳が喜ぶんだなーとニコニコでゆるんでしまった脳みそが感じておりました。単純だけどおいしさの前では単純で然り。
もしかして、キーワードは脳がニコニコ、でしょうか?お酒でも工芸でも受け手の脳がニコニコすればそれはすごいことかも。

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Saturday, 07 August 2004

nagoyaobi.JPG
九寸幅の帯地です。植物染料で染めた経糸に顔料を刷り込みました。もちろん絹100%。きっと締めやすい帯になると思います。

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あー、日付が替わってしまいました。ただいま、8/6の25時といったところ。一日大移動してさっき帰宅した次第です。鶴川のほうへ出かけてて、その後バスで市ヶ尾に出たのですが(関東の地理に詳しくない方、ごめんなさい)、その車窓から見る風景が、なんとも郷愁を誘いました。田んぼあり、中古車屋さんあり、紳士服の量販店あり、シャッター閉めっぱなしの寂れた工場跡あり、、、、、、日本全国どこにでもある中途半端な田舎の風景。結構いとおしくもあります。それが田園都市線が近づくにつれ、一気にクールなアーバンライフ風になっちゃって。なんだか不思議な都会の虚と実。どっちが虚なんだろうなー。しかし、私も終電に乗り遅れないように動くの上手になりました。以前は池袋で泣きそうになっていたものです。板橋区向原在住もあっという間に6年目となりました。

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Thursday, 05 August 2004

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昨日仕立てていたクッションです。二人で静かにってイメージで撮ってみました。糸がよく見えませんね。左は裂き織で、右は緯糸に麻を使っています。

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Wednesday, 04 August 2004

言っても仕方ないけど、暑いですね。昨日は蒸しの工程をして、室内の温度と湿度が3割り増しになりクラクラでした。今日は織った布でクッションを仕立てましたので、火は使わないぞと高をくくっておりましたら、甘かった。スチームアイロンで5割り増しです。

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Tuesday, 03 August 2004

織をはじめ工芸といわれる分野のアートには、さまざまな制約があります。使用に耐えねばならないし、何より使われてこその美しさを追求せねば、、、過去のもので「いい」とされているものにはみなそれがあるように思います。今のものもいいんだぞ!と言えるようなものを作りたいと思ってます。

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蘇芳(スオウ)で染めたショール。これもほぐし絣です。仮織した布を蘇芳で引き染めして、その上に媒染剤をかけます。赤いところがアルミ媒染、黒っぽいところは鉄媒染です。

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極細糸の大判ショール。73×190cmあります。緯糸(よこいと)の太さは27デニール。繭9個分です。ご想像いただけますか?「ものすごく」細いです。着物にする経糸(たていと)がこの10倍くらいの太さ。撚りもかけていないので、ふわっと包まれる感触です。

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Sunday, 01 August 2004

working.jpg
ほぐし絣の染めてる現場です。ほぐしを植物染料でやる場合の技法は、整経(経糸を整える)をした後、仮織し布状にして染めと媒染、その後蒸して染料を発色定着させ、水洗いして仮の緯糸をほどき糊をつけて、さあいよいよ機に掛けて本番を織ります。自分でも「私ってモノズキ?」って思うほどの工程です。まあ、モノズキなのは認めます。

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some origin, 染と織をやっているからこの名前です。
糸を染めて布を織る、たったそれだけのことで、何かを作りだそうとしています。

ブログの場で次々生み出している作品を紹介できればと思いました。
八朔の本日、お日柄もいいし、、、どうかよろしくお願いします。

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