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Monday, 31 October 2011

昨日の芝崎重一さんの講演「上州の太織ー糸の話」で、心に残った話しいくつか書かせていただいとこう。
40代のころ、織物やめてしまおうかって思われたって。問屋さんから返品くらったりして。そういう中で、試行錯誤の末、今の方法に行き着かれたと。
座繰り糸は毛羽が立って織り難い。それをおさえるための糊付の工夫。目から鱗。
植物染料で不純物のない澄んだ色を出し、その織物は光が多重に乱反射する。成功に導く力を感じたなー。
座繰り糸をひくとき、繭を煮る鍋に、屑繭や玉繭をひとついれてわざとひきにくくし、ゆっくりとるってのもうなづけた。太織といっても昔と違って、今の着物はフォーマル要素が強いから繭も本繭を使ってきれいな糸をつくるけど、それじゃ、手が早くなり過ぎて、糸に含まれる空気が減ってしまうと。なるほどーーー。
いい布には理由がある。芝崎さんはそれをひとつひとつやってこられた方なのだな。それがどんなにすごいかってことだけは分かる。

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