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Thursday, 04 October 2012

引地礼子さんの「手織りもめんの仕事展」を拝見しに銀座に出かけてきました。
引地さんは熊本在住の染織家の大先輩。20年くらい前に一度だけお会いしたことがあります。20年前と言えば、私はやっと織りに目覚めた頃で、何がなんだか全く分かってませんでした。そんな私に、「織りをやってるなら本格派を知ってるから連れてくよ」って声をかけてくれた人がいて、ありがたく連れていってもらったのでした。分からないなりに、「この人は本物だ」って思ったの、よく覚えています。ペーペー過ぎて質問すら出来なかったと記憶してますが。
約20年、個展会場に入ってすぐはお顔が分からず、どうしたものかと思いましたが、ご挨拶するととてもよろこんでいただけました。今回はお話もたくさん出来てうれしかったです。
ひとつ大きなタペストリーが白い壁に掛かっていて、その静謐なたたずまいにやられました。木綿に植物染料ですから、色味は落ち着いているのです。柄も大柄のシンプルな経緯絣です。派手さは一切ないのに、静かな響き合いがビンビン伝わってきました。これ、現代美術館に展示される域じゃない?熊本も一等地にいい現代美術館つくったのだよ。これぞ収蔵すべき。どなたか推薦してくださーい。
実は、お買い物もしてしまった。切り売りの布。1m単位だったけど、それ以下でもいいとのことで70cm。同業者の布を買うなんて滅多なことではしませんが(できませんが)、今回はやられた。この布を見て初心に戻るのだ。

引地礼子展は、銀座煉瓦画廊にて、10月6日まで。

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