ほら、これ!新作着尺、なか志まやさんのお仕事です。今日、やっとお渡しできました。イメージ通りの上がりだとよろこんでいただけて、ほんとーーーーーによかった。(血行がよくなった!)
これ、シンプルだけど、七丁杼、有機的だと思うんだ。しっとり、ほわっと、白い夜の空。どこか遠くにある光がかすかに伝わる。この光、なか志まやさんとこでまたいろいろふくらむと思うんだよね。それが楽しみ。
なか志まやさんと、いろいろ着物や仕事のこと話せて面白かった。仕事、面白いって言い続けられるよう、やろうと思う。
ほら、これ!新作着尺、なか志まやさんのお仕事です。今日、やっとお渡しできました。イメージ通りの上がりだとよろこんでいただけて、ほんとーーーーーによかった。(血行がよくなった!)
これ、シンプルだけど、七丁杼、有機的だと思うんだ。しっとり、ほわっと、白い夜の空。どこか遠くにある光がかすかに伝わる。この光、なか志まやさんとこでまたいろいろふくらむと思うんだよね。それが楽しみ。
なか志まやさんと、いろいろ着物や仕事のこと話せて面白かった。仕事、面白いって言い続けられるよう、やろうと思う。
お、終わりました。白い着尺。新しい仕事場で新しい織機。ふむーー。手探りしたけど、いいんじゃないか。目指すふんわりした白の夜空、できたんじゃないか。ひんやりした中にもやんわりした白。豊かな白は6種類の緯糸を7丁杼で。
これはなか志まやさんにいただいたご注文。お互い抽象的だったイメージを、この場所、この糸、織る私。素材を前に探り、引き出し、具体化して行く。
中島さんは現場を大事にして下さる呉服屋さんだ。織り終わって思うのだけど、作る現場を大事にするってことは、お召しになる方を大事にするってことだ。
幸せな幸せな「吉田美保子展」、幸せに包まれたまま、終了しました。感無量です。本当にどうもありがとうございました。
いろんなパワーを、あちこちからいただき、その力に動かしてもらってどうにかやってこれたと思います。
銀座のもとじさんで個展させていただくことになったとき、「とにかく出来ることは全部やる」と思いました。よかったこと、まだまだだったこと、実力不足、配慮不足、すべてひっくるめて、とにかく出来ることは全部やりました。そのやらせていただいたこと自体、多くの方々の応援のおかげです。
作り続けることでご恩返しが出来るように、これからも、コツコツ地道にやって行きます。それしかできませんからね。
これを読んで下さっているあなたさま、本当にどうもありがとうございました。今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。
ほら!やっぱり着物は形になると違いますね。自分でも、へえって思う。絵羽でおみせできるの、あんまりないチャンス。ぜひ観て!
吉田美保子展 -spring-
3月20日(春分の日・金)〜25日(水) 銀座もとじ ぎゃらりー泉 11:00〜19:00 私は毎日会場にいます。

きゃー発見!しばらくパソコンから遠のいていたら、この写真!なか志まやさんのサイトから、お借りしました!こうやって着て下さる方を包んで、いよいよその時を迎える準備。夜が終わるその瞬間。うわ、ドキドキする。

お召しいただくと息をするなあ。本仕立てになるともっともっとイキイキなんだよなーって思い、マイフォトを引っ張り出す。これは存夜気の織り終わった直後の写真。こうして見るとまだ始まってない感じするね。

これも布だったころ。実はなか志まやさんに、来ませんかってお声かけていただいてたのだ。でもどうしてもの先約で断念。お召しいただく方にもお会いしたかったし、なか志まやさんの抜群のコーディネイトセンスで、息を吹き込むところも拝見したかった。ああ残念。

私は織り屋だけど、someoriのsomeの部分に、すごく興味がある。美しさを構築することに、ものすごく興味がある。
糸を染めて、交差させて布にしていく。それをもっと深く、根底から、真髄から、体得することで、真に自由になりたい。そして着物という、人を優しく包み、その人を湧き立たせるような美しさを、構築したい。

そして何より、技法と素材とデザインが合致してなければ。
デザインについては、なか志まやの中島寛治氏の的確なナビゲートにより、頭の中にあったものが紙に落ち、実際に試作を繰り返して、決まって行った。
織り手はどうしても布として見てしまいがちになるのだけど、これは衣装なんだってこと。これ、中島さんに叩き込んでいただいたなー。着姿こそが目指す所だ。
なか志まやさん、さすが、呉服屋20周年。うれしかったのは、お互い納得いくまでの打ち合わせなのだけど、「作りたくなった?」って私の創作意欲を確認して下さったこと。オトナのオトコの余裕って感じしたよ。私もがんばろ。

この染め方は、刷込み絣っていう技法なのだけど、ひと口に刷込みって言っても、時代によって、場所によって、さまざま。私は、独立当初から、ネチネチとトライ&エラーを繰り返してきた。
同時に、糸を染めて布を織るとは何ぞやってこと。その布を仕立てて着物として着用するってこと。美しさと機能性。それを刷込み技法を使って、完結させる。

感謝でいっぱいの幸せな一枚となった存夜気。これは、作らせていただいたのだ。発注いただいたなか志まやさんに。技法と道具が同時にピタッと確立したことに。
完成したとたんお召しいただく方が決まったことも、ただうれしい、ただよかったってんじゃ無い。
作らせていただいたってこと、肝に銘じよ。

これが存夜気。今日、なか志まやさんに伺い、ご対面してきた。作り手だけど初対面だ。が、
なななななんんと!昨日の、気っ風市、初日にお召しくださる方が、決まってた!腰が抜けそうなくらい、ビックリした。この絵羽に初めて袖を通してくださった方が、そのまま持ち主になってくださることになったそうだ。すごく知的な気品のある方って。
腰が抜けてへなへなになりながら、ああ、私、やっぱお客様運最高と思う。作らせて下さったのも、結んでくださったのもなか志まやさんだから、取引先運も最高だ。生きててよかったよ。
本屋さんをウロウロしてて、あっ、クロワッサンが着物の特別版だしてるわ。パラパラめくる。とたんに目が釘付けになる。
ん?この着物?私の名前??いや確かに私、織ったけど、、、、えっと、提供は銀座もとじさんの和織、、、、
どひゃー!私の織ったの女優さんが着てる!どびっくり!えっとえっと、コーディネイトはスタイリストの原由美子さん!いやーん!光栄!立ち読みしながらひとり大興奮!
いやーーー、これはですねー。経(たて)も緯(よこ)も両方紬糸なのだ。経は全部、一本糊付けしたんだ。切れて切れて、寒い時期に一日糊で手が濡れてて、気が狂いそうになった。
やあ、でもこうして突き放して見ると、まったく苦労の後は出てないよね。ね、ね、ね?上質な紬糸の魅力を最大限に引き出した一品。
クロワッサン 特別編集永久保存版 着物の時間2 「美しく装ってきもの語り」10ページに載ってます。見てね!

私は本当に運がいい。織りを仕事にしてから、とても恵まれている。何より素晴らしいのが「お客様運」。すてきな方ばっかなんだよなー。
イタリアをご旅行中のこの方。メールくださった。このお着物は、「南イタリアのレモン畑にそよぐ風」というコンセプトの元、キャッチボールを繰り返して織ったもの。
で、今回のご旅行に連れてってくださり、発想の原点の地、イタリアデビューを果たしたのだ。リストランテでのドレスアップ。とても評判よかったって。うん、さもありなん。
じんわりうれしくありがたい。縁とか運とか、不思議なんだけど、目の前のことをしっかりコツコツやることが、大きな不思議を引き起こせるのかな。

じゃん!これ!この春に撮影させていただいた、とっておきの一枚。
きれいに咲いてるあじさいみたいな、みずみずしい一枚。
(ああ!帯は桜だ。桜の華やかさ、あじさいのそそとしたみずみずしさ、両方持ってる方です)
この着尺、お決めいただいたときは、まだ着物の初心者だって言っておられた。それがあっという間に、着慣れてる!明るい自然な余裕の笑顔。光ってる。
もしかしたら、この着尺が、この方のよさ、引き立てている部分もあるかも??だったら、めちゃくちゃうれしいだけど。
あ、でも、この方が着尺に息を吹き込んでくださったんだ。どうもありがとうございます。これから先も、育ててやって下さい。
私は私の織るものに、「私」を入れないように極力注意しているつもり。なんか、これは、それが成功してるかも。「私」はすっかりないもんね。100%この方になってるもんね。ヨシダはないのに、まぎれもなくヨシダってのが理想~。

遠く海の向こうからメールをもらった。新作ウィステリアを見に、このブログ、何回も訪れて下さってるんだって!うわっ!うれしいから、もう一回!
ネット、すごいね。世界をめぐる。この着尺のご注文を下さった西の方も、私のことブログで知ってくれた。
そういえば、今日北のほうへショールを発送したのだけど、その方もネットから私を知って下さった。何度かのメールのやり取り。すごく近しく温かいものを感じた。

このところ追いまくられてたけど、ちょっと先が見えてきたか。
昨日は染め、今日は糊付け。
よかったよー。今日染めだったら、暑すぎ。相当きつかったはず。一日、タンクにお湯がグラグラだもんね。今日の晴れで、糊もカラッと乾いたし。私って、やっぱ、染織の神様に応援してもらえてるわ♪←安直でノーテンキな性格です。

これ!一年越しのプロジェクト、着尺「南イタリアのレモン畑にそよぐ風」。とうとう形に!出来立てなんだけど、もうすっかりこの方になじんでる。ものすごくうれしい。キャッチボールを重ねてきた結晶、ここに現る。

あまりにうれしいからもっと写真載せちゃう。
これは、これとかこれとかこれでした。南イタリアのその空気の粒、日差しの粒、粒の動き。そういうの、精一杯、なにげなく作りたかった。

着物は着てくださる方があってこそ。この方は、私にご注文くださって、私を生かして下さり、今後この着尺を生かし続けてくださる。大人の楽しみ方、知ってらっしゃるって感じでカッコイー。全力でぶつかることが、それに応えるってことだ。

うふっ。すてきでしょ♪

何よりもうれしかったのは、この方が、この着物を本当に気に入って、愛して、誇りに思って下さってることなんだよね。
この方、すっごく輝いてた。この方が、着物を輝かせてくださった。
買っていただいたのに、「ありがとう」って言って下さる。うるうるうるうる

やー、ホントにびっくりした。これはこれです。仮絵羽のときより、100万倍いいよね。一億倍かも。
いや、これはいいものです。糸も織りも今現在の最高です。(つか、いつも今現在の最高っ!作ってるつもり)
でもさ、やっぱ、着物を作るってことは、自分ひとりでは何もできないってことを如実に突きつけられた。こういうのって、日本の美の追求の仕方だろうか???なぜ着物を織ることを仕事にしたのか、腑に落ちた気がした。

この方が一衣舎展の会場の玄関に入ってこられたとき、私はホールにいた。わあ、いい女って思ってみてた。黒いシックなコートをお召しだった。受付をされて、コートを脱がれた時も、ちょっと離れてたとこから観てた。わあ、カッケーなーって思って。んで、その方が、「ヨシダさんは?」っておっしゃったとき、突然、光線がピピピピピーって走って、ええええええっ!!!これ、自作ですか????私が織ったの!!!(つづく)

うぅぅぅー、、うるうる。。写真みてたら、感動がよみがえってきた。一衣舎展で悶絶した。すっっっっごいいぃぃぃー。すてきすぎ。光り輝きすぎ。のた打ち回って悶絶した。(とても一言では語れないので、続きます。)

この着尺は、お召しいただく方にご注文いただいて織った。やり取りの中で、ピントを合わせていく。何を望んでられるのかに集中する。それを具現化する。
糸はどうなりたいのか、染料はどう染まりたいのか、着物となったときどうなのか、着手の方はどうお召しくださるのか。それぞれ深い。こうしてみると、私ってのは無いんだな。それを落としきるのが仕事かな。
もしかして、私が作りたいもの、私が目指すもの、それこそが、自分が無になったものか。私は自分を無くしたいのか。
ふむー。まだまだなんだけど、なんか、やっぱ、これを仕事にしてよかったなって思う。

はい、お納めしてきました、新作着尺。ずーっとずーっと頭にあった、「きれいな色」。その答えです。正解がなんなのか言い切り難い世界なのだけど、それでも精一杯、求め続けた答えです。
着尺を織るってのは、本当に難しい。毎回思うけど、あらためて思った。全力でぶつかっても、はね返されたり、スルーされたり。糸も染料も機も、素材は全てだ。一番怖いのは慣れと思い込み。だから毎回、新しく向き合う。

この着尺は今、福岡の「一衣舎 島内 なか志まや 三人展」の会場に行ってるんだけど、たぶん、大きな立派な会場で、まわりにはたくさんの魅力的な反物がいっぱいで、その中で奮闘してると思うと、私は泣きたいような気になってしまう。
大丈夫、なか志まやさんがついている。一衣舎さんも、島内さんもきっと応援してくれてる。今回はすてきなジャワ更紗を作ってる藤井さんも来ているし、私の布の大いなる理解者のすてきなまだむもいる。
いろんな見せ方、売り方があるけど、私は呉服屋の店先や、こういう展示会に並んで人目に触れるの、実は結構好き。たくさんの中でもまれて、その中でキラリと光り、選んでもらえるの、ロマンティックだ。心配で泣きそうだけど。

私はこれは、なかなか大人っぽい着尺に仕上がったと思っているのよね。白って、初々しさとか、ウブさを持っている色だと思うけど、ガキっぽいそれじゃなくて、大人の女性の、奥の所にいつまでも持ってる初々しさ、ウブさ。素の魅力を引き立てる。そんな感じ。
福岡で実物みてね。明日から!なか志まやさんのスペースで。
一衣舎 島内 なか志まや 三人展
10/20(土)~22(月) 10時~19時(最終日は18時まで) 会場 警固神社(福岡市中央区天神)

新作、白い着尺。できたてなんだけど、もうずっとそこにあるのが当たり前のような存在感。海の底になにかがあって、それが悠久のときを経て何になるか。
この着尺はなか志まやさんのご注文で織りました。この前の絵羽の白地の部分でってご指定で。糸はまったく一緒なんだけど、一緒にみえて一緒じゃないのよ!(あったり前だい!)
この前は柄、今度は無地。(と言っても、緯糸17種類。無地に見えて無地じゃない、豊かな無地です。)どこにポイントを持って行くか。この前より、細い糸をすこーし多めに入れてます。それにより、経緯のバランスが変わります。布の表情はガラッと変わります。こっちの方がフェミニン。ドレープがきれい。もちろん好き好きだけど。
コレは土曜からの博多での三人展で飾られるの。うふふー、見に行ってねー、西日本の方ーーー!
一衣舎 島内 なか志まや 三人展
10/20(土)~22(月) 10時~19時(最終日は18時まで) 会場 警固神社(福岡市中央区天神)

うう、尻が痛い。ヒップラインより少し下。(ランプ肉の部分か??)機に座ってるとき、腰掛にあたる部分。ヒリヒリする。たぶん、座りすぎ。情けない。
そんなに座ってないんだよ。仕事してるのは10時間としても、実際は8時間がいいとこ。
こんなとこがこんなに痛くて、いいんだろうか私は???深く悩む。

今織ってる着尺(あ、写真は違うよ。これは前回の)、実はすごく、状態がよい。織機に掛かった状態での調子がよい。条件は同じはず。なぜいいのか????ここで冷静な観察眼が問われる。たまたまラッキー♪とか言ったら、織りの神様にぶっ飛ばされる。(過去何度もぶっ飛ばされた)
いいのにも悪いのにも必ず理由がある。その理由が分析できればリピートできる。

なか志まや、気っ風市、無事終了。本当にどうもありがとうございました。
観てくださった方からメールいただたり、いろいろご意見を伺ったのだけど、色がよかったってご感想が多くて、ちょっとびっくり。意外でうれしい。だって白いんだよ。白いのに、色がいい!やった!ねばりにねばって脳みそ絞った甲斐があった。
実はこの白、渾身の白です。鉱物の冷たさ、シンとしている感じを表したかった。そこんとこ、観てもらえて、めちゃうれしい。

午後に、なか志まやさんの気っ風市の初日に伺う。大入り盛況だった。熱があって、にぎにぎしくて、惹かれあう着物と着手が出会ってるって感じした。
ふと思いついて、新宿御苑に行った。21年ぶり。高校3年生のとき、上京して、千駄ヶ谷の美大受験予備校の講習を受けてたんだけど、ちっともなじめず、昼休みに御苑で気分転換してた。それ以来だ。
受験用に石膏像を描くことに何の意味がある?とか何とか悩んでた。そのくせ、美大に行かないで美術を目指す勇気もなかった。バカなガキだったけど、それが私だ。今もたいして変わらない。しっとり濡れた、手入れの行き届いた、緑の中を歩きながら、自分のちっぽけな来し方を思う。
もう一度、なか志まやさんにおじゃまして、今度はお客様目線で見ちゃったりして。いいな、いいなー、お客さんになりたいなー。
帰り、新宿まで歩く途中で、DUG(ダグ)っていうジャズ喫茶で小休止。ラムが入ったミルクティーでホッとして、またまたちっぽけな来し方を思い、しんみりする。
なか志まや 気っ風市 9/29(土)~10/7(日) 11:00~19:00

打ち合わせに、なか志まやさんへ伺ったとき、中島さんが、仮仕立ての着物を着せてくれた。羽織るだけとかじゃなく、本格的にきれいにきちんと着せてくれた。仮仕立ては大きいし、もさもさしてるし、きちんと着せるのって難しいんです。プロの技なのです。
で、鏡に映る我が身を見て、ドキっとした。その鏡を見つめる5秒間だけ、「女」って感じした。(←ぷっ)でもそんな感じした。自営業やってるとオンの時は女じゃないから。
いや、着付けがいいんです。着物がいいんです。コーディネイトがいいんです。中島さんは、スタイリストとしても高名な方だけど、さもありなんと思いました。
なか志まや 気っ風市 9/29(土)~10/7(日) 11:00~19:00
11時間後、オープンだ!ショールも出てるよ。みてね!

今回のこの着尺は、なか志まやさんにご注文をいただいて織りました。なか志まやと言えば、クールでエッジが効いてて、最先端。私などが織らせてもらっていいんでしょうか?
って思っていたけど、店主の中島寛治氏と何度も作戦会議を経るうちに、クールさを保つためのアツさや、鋭く砥ぎ続ける真面目さとか、長い経験の中からの最先端とか、そういうところも見えてきて、ああ、やっぱりすごいなあと思いました。
プラス、私のような無名な織り手に任せてくれたってこと。そのリスク。身震いがするけど、しっかり創り続けることで、応えていくしかないなあって思います。
中島氏のアツさや真面目さは、サイトの店主日記にも表れてます。あらやだ、私、980円のTシャツ着てる。
なか志まや 気っ風市 9/29(土)~10/7(日) 11:00~19:00

この着尺を織るにあたって、もっとも大きなチャレンジは、これは絵羽だってことでした。ロールじゃなくて、パーツを作る。バラバラに分解された、それぞれのパーツに構造上の規定がある。
それでやはり私は、大理石の宮殿を思った。建築物ってのは規定がいっぱいで、はみ出られない様式だらけのはず。それをしっかり踏まえた上で、なおかつ、キューンとくるほど美しく、何百年後のそれも写真を観ただけの私などをも、キュンキュンさせてくれる。
法に従うってのは、私の信条の一つです。様式も法の一つでしょう。しかし決して盲従はしない。様式はどんどん移り変わる。古臭くなる様式もあれば、いつみてもビビッドな様式もある。
なか志まや 気っ風市 9/29(土)~10/7(日) 11:00~19:00

山の奥に白い石が出るってんで、人の勝手で、採石場ができ、切り出され、運ばれ、磨かれる。さらに運ばれ、人知を尽くして、王様の宮殿になる。それが今もそこにしんと建つ。
絹糸も、虫が自分のために糸を吐いていたのが、人の着る物になるってんで、何千年もの間、人の勝手に、人知を尽くされ続けてきた。大昔の絹織物も今のも同じ。
創ることは、何であっても根本は同じかな。たぶん、「人の勝手に」ってのは性かもね。いてもたってもいられない欲望。それが美に通じるのか。
写真は新作絵羽の着物。白い大理石の宮殿のイメージ。なか志まや、気っ風市にて、展示されます。(9/29~10/7)

問屋さんと話していたら、「織りの着物には完璧ってのは無いからなー」っておっしゃって、私は、うんうんとうなづきながら、うん、それでもって思う。虫がはいた糸を木の煮汁で染めて私のような者が織るんだもんね。そりゃ、完璧であるはずが無い。「うん、それでも」、なのよねーー。大らかにそこを目指したいのぉーーー

これね、これね、ご注文いただいて織ったものなのだけど、お仕立ては一衣舎さんに依頼されたのだ。で、一衣舎の木村さんジキジキに、「ヨシダサン、アレすごくよかったよ」ってお言葉いただいてしまった!うっほー!これまで何十年もの間、何万枚もの着物を扱ってこられた、厳しくも優しい眼を持ったプロ中のプロにほめられると、救われた気がする。安堵と同時に身が引き締まります。

ほら!クールでしょ。この方、モデルさん超級の美しさなのだ。
こんなにカッコよく着こなして下さってうれしいーってうっとりしながら、私は素材を作ってるんだなってつくづく思った。絹糸と草木の煮汁から一枚の布という素材を作る。それを仕立て屋さんが形にして下さる。そしてお召し下さる方こそがアーティスト。どう着付けるか。どう合わせるか。どう立ち居振舞うか。どうその日を過ごすか。

朝7時半、電話が鳴る。出てみると、私の織物を気に入ってくださっている方だった。「今日からの一衣舎展、どうしても都合つかない。拝見できず残念だけど応援してる。」とのことだった。ひょえー!恐れ多い。朝から温かい気持ちが電話線を伝わってきた。
会場に行ってみると懐かしい面々。着物、上手に着てるってほめられた(笑)。この面々は、私がひどい着方だった時分を知ってて、いろいろ教えてもらってるから頭が上がらない。
以前に私の織った物をお求めいただいているお客様に、しょっちゅう使ってるわってお声を掛けていただく。何よりの励ましです。いつもより元気そうともお声いただく。見ていて下さってありがとうございます。そっか、私、元気なんだ。上手に力、抜けるようになりたい。
無事に初日を終え、自由が丘をちょっと散歩して、電車にちょこんと乗って帰ってきた。
一衣舎春展 12日(木)~15日(日) 11:00~18:00(最終日は16:00まで) 自由が丘、大塚文庫にて
私は連日、昼過ぎから会場にいます。ぜひ!

さあ、明日は一衣舎展初日。私は着物の用意をしながら、いったいどのくらい暑いのか寒いのか、想像ができないでいる。自由が丘へは、池袋と渋谷を経由して、電車3つ乗り継いで行く。お出かけ気分。ウキウキして、慌てて、ポーっとして、ちょっと澄まして、ホームで転ばないようにしなくっちゃ。
一衣舎春展 12日(木)~15日(日) 11:00~18:00(最終日は16:00まで) 自由が丘、大塚文庫にて
私は連日、昼過ぎから会場にいます。ぜひ!

一衣舎春展、あさって初日。さっきやっとのことで、できたてホヤホヤ着尺、搬入してきました。一衣舎さんはいつ伺っても、活気があって、いい空気がまわってるって感じで、こちらも「さあ、やろう!」って気持ちにさせて下さいます。あさってからの、一衣舎春展、今回の会場は自由が丘の大塚文庫です。ぜひ!

今、出品させていただいている、ワタクシメの新作着尺です。思わず手を触れたくなる、生まれたての水。
佐賀・呉服島内東京展、明日、17:00まで。ギャラリー陶花にて。

この着尺をお召しいただく方と話した。私と同世代。キリッと豊かに生きてる大人の女。(ほぼ同い年なのにわたしゃ恥ずかしいです。。。)
着尺、気に入っていただけて、とてもうれしかった。とらえた物は正しかった。クールで都会的で、ほっこり優しく、あの方を大事に包む着物となることでしょう。

新作、経緯諸紬(たてよこもろつむぎ)着尺です。経も緯も全部真綿紬糸だけど、太さや作り方、染めの濃淡を変えて、経に3種類、緯に9種類です。シンプルなんだけど、一筋縄のシンプルじゃないよ。やるときゃやるのよ。(仕事ではいつもヤッテマス)
染料は、ヤマモモ、ロッグウッド、ヤシャブシ、スオウ。

これを超えなければ次はないって覚悟して織ったのはホントだけど、よくよく考えてみれば、この前織った着尺の時もそう思ってた。その前のもだ。その前も、その前も。たぶん独立開業してからずっとだ。(ずぅーっとせっぱ詰まってる←現在完了進行形)
お召しくださる方、扱ってくださる方のおかげで続けられているし、生きている。その思いも日増しに強くなる。

新作の真綿紬の着尺です。最大の特徴は、緯糸はもちろん経糸も全て、ふっくらとした真綿紬糸だということです。扱いに一工夫も二工夫も必要で手間は膨大でしたが、これを超えなければ次はないという気持ちでした。
染料はヤマモモ、ロッグウッド、ヤシャ、スオウ。真綿紬糸というのは、繭の状態で精練し、綿状に広げ、手紡ぎして糸にしたもの。光沢があり、軽くて柔らかい。

やっと一段落。このところガガガガッと忙しかったのです。どうにか持ったのは、先日食べたおいしーーーーうなぎのおかげに違いない。日本橋高島屋の特別食堂なるところでスペシャルなうなぎ。野田岩のかさね重って、かば焼きとしら焼き両方なのだ。ふんわりしたうなぎをゆっくりと食む。いい香りに包まれる。それが体内に入っていく。これは夢かしら。

着物って、時間軸を過去から未来に貫かせるものだなあと思う。
蚕が繭になり、糸になり、染められ、織られ、仕立てられ、着ていただくっていう時間軸もあるし、文化の継承としての時間軸もある。私は現代にフォーカスしてるけど、それは過去に積み上げられた文化に乗っかっているものだ。伝統は最大限の敬意を払って取り入れる。今の自分がギリギリまでやることで次につなげたいって望みもある。
そして願わくば、このお召しいただいてる方の、これからの時間軸の一端を担わせていただけたら嬉しい。ああ、あの時あの着物で出かけたわねって、将来思い出していただけたら嬉しい。

見て見て見て見て!匂い立つようないい女でしょ!まわりの空気まで澄んでいるって感じでしょ!このお召し物はこれでしたの。
「ものすごく気に入ってる」って。「八掛け取り替えてずっと着るわ」って。人の役に立てたって実感する瞬間。

雑多な用事を、ざざざざざーとこなす日。ざざざーーのおかげでそれは進んだんだけど、しっくりこない。内臓がきちんと納まってない感じ。
台所に花をさす。換気扇の掃除する。本を読む。春菊がおいしい。電話がなって、少し話して、やっと落ち着く。

15年ほど使い続けた圧力鍋をとうとう買い換えた。これ、叔母からおふるをもらったから、たぶん20年ものくらい。このところ蒸気がもれるようになったから。思い切って。
そしたら、ごはんがおいしーーーの!で、失敗しない。バクチ炊飯、卒業です。なんか、太りそ。注意、注意。

じゃーん!こちらはこの一年の私の伴侶だった着尺です。お話をいただいたのが去年の10月、構想10ヶ月を経て、8月に着手、10月に完成!(あ、もちろんいろいろ同時進行はしてますよ。)
一年間、ずーっとずーっとずーっと頭の中にありました。それをギューとギューと絞って絞って、絞りこんで、ポコンと抜け出させる。一年、しっかり向き合ったから離れていくのがうれしい。できることは全てした。

できたて着尺です。藍のよさ、糸のよさが、うまく出たと思います。特別な藍で、特別な糸だったんです。生かせてよかった。それから、絹ならではの、つやと軽やかさ。素材を開花させるって最大目標、クリアできたか。

できたてホヤホヤ、男物の着尺です。糸がいいのよね。ふっくらワイルド。静かで、大らかで、型にははまらないけど、きちんとしている。節が多くて、ねばって、織りづらいんだけど、そこは受けて立つのです。
幅は1尺5分。長さは3丈4尺あるので、女性物にもなります。カッコイー。
玉糸、真綿手紡ぎ糸。染料は、藍、ロッグウッド、ヤマモモ。
今日、ひとつ、完成を遂げた。 ひとつ、肩の荷がおりた。 心底ほっとした。
以前、お納めした着尺、お召しいただいて、ギャラリー陶花までお越しくださいました。
ものすごくうれしかったのは、この方が、輝いていたこと。いい女だなあ。
ご注文いただいて織った着尺です。何度もメールでやり取りしながら、「近くで見たら縞、遠目に見たら無地」、「シンプルであっさり、メリハリきかせない中のメリハリ」、「袋帯も締める」。この辺がキーワード。
着る方のことをしっかりイメージしながら、ブレないように、もっと近づくように。
反物としては今の私の最大限です。仕立てあがって着ていただいた時が完成。それをドキドキしながら待つ。
帰省もせず、お年始にも回らない私が言うのもなんですが、なんだかちっともお正月らしくない。
なあんて思ってたけど、一歩外に出てみれば、どうだろう。真っ青な日本晴れの空。冷たく澄んだ空気。雪の残る松にふくらすずめ。これぞあっぱれニッポンのお正月。それであわてて蓮根を煮た。先が見通せますようにって願いをこめて。(←これマジです!セツジツ!)
これ、仕上げ途中を一度アップしましたが、もう一度。染めは桜の灰汁媒染と鉄媒染が基調です。はじめの一滴ってイメージなのです。何万年も凍てついていた大地で小さな変化が起こる。空気が動き、氷が溶ける。その最初の一滴。何かを予感させる、そんな着物。始まりの時に着てほしい。
ギャラリー陶花は雨が降るとさらに美しい。季節を愛おしんできた先達に敬礼アンド絶賛!そして雨の日の着物姿も最高に美しい。雨ゴートというのもいいものだなあ、なーんて私はジーパンにカッパ着て自転車こいでご出勤。陶花の二階でコソコソ着替えさせてもらっているというテイタラク。
写真は、紬織着尺。植物染料(キハダ、ウメ)。絹100%。
できたてほやほや。おいしそうじゃありません?いい匂いがしてきそう。かぶりついて、のどをならして、むしゃむしゃ食べたい。
本日午後4時20分、12日間の格闘の末、やっとのことで焼きあがりました。ボナペティ!
草木染、紬の着物です。紬というのはいいですよ。絹糸のなかで一番好きです。しっかりとまじめにきちんと、そんな感じ。
帯は染色家、仁平幸春氏によるものです。仁平氏の作品を見ていると、「美は人の掌中から生まれ出でる」ってことをまざまざと実感させられます。
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