Saturday, March 25, 2006

仕事は何でも、やっぱり忍耐だよなって、整経が終わってつくづく思う。28m。この長さに慣れること。
すっとした糸使えばなんてことないけど、やっぱ、撚りが甘かったり、節があったり、粘りがあったりする糸使いたい。素材を開かせるために、サーバントになり切る。

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Tuesday, March 14, 2006

私が使う染料は、そのほとんどが植物なのだが、ごくごくまれに、部分的に、顔料とか酸性染料も使う。
今染めている糸が、ちょっとビミョーな色を欲してるので、久しぶりに酸性染料を使った。化学で染めるとケバイって思ってる人いるかもしれないけど、そんなことはない。中間色はいくらでもでる。

それで思ったのだけど、化学染料はポスターカラーだね。そのものの表情で勝負ってんじゃなくて、コマをつくってる感じ。どう構築するか、なんだな。
対して植物染料は、水彩絵の具か。筆に水をたっぷり含ませて、絵の具にそっとからませて、息をとめて、ワトソン紙かなんかにふっとおろす。そんなドキドキ感が草木染にはある。
(その独特の存在感に頼っちゃだめだけどね!)

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Sunday, March 12, 2006

道具や素材の置き場所、置き方、使い方、手入れの仕方。もっと丁寧に目を配ること。気を使うこと。
5箇所に糸切りバサミ、ここでいいのか。湿気大敵。長靴に一工夫。

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Monday, March 06, 2006

機大工な日。機部品に電動ドリルで穴をあけてたら、すっごくいい匂い。なんだこの木?ヒノキかな?ちょっと違う気がするんだけど、、思わず木屑を集める。胸がすくような、記憶のどこかにある匂い。

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Sunday, March 05, 2006

植物染料で糸を染めると、染まりきった一点からは、色はほとんど動かない。だからその一点にねらいを定めて、最高の色を持っていく。できれば一気に持っていく。それは戦略だ。

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Monday, February 20, 2006

私が使う糸は、手でひいた絹糸が多いんだけど、絹糸ってカテゴリーの中だけでも、本当に千差万別。ものすごくある。
繭の違い、作り方の違い、流通の違い。それから値段もものすごく違う。100倍くらい違ったりする。(手でひいた糸はもちろんすごく高い)
心しておくべきは、高いからいい糸なんじゃない。いかに生かすか、いかに使うか。観察眼をもっと厳しく。

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Sunday, February 12, 2006

今染めている糸は、1000デニールの赤城の節糸。いい糸です。生きてる糸って感じがする。その感じがずしっと。。。する。。。
重いのです。着尺の糸より、4倍くらい太いんだけど、ぬれてる時は4の2乗くらい重い。気持ち的には4の3乗。肉体的には4の4乗。
攻略法、さまざま。糸に合わせて体を変える。

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Monday, February 06, 2006

昨日のフクギの染め。欲しい色を染めた後に、ちょっと余力で実験。染液に石灰入れてみる。とたんに黄色が冴える。うわっ結びついたって感じ。染めてみるとまさしく沖縄の色。澄んで強くて、突き抜けた感じ。
ちょっとこっちでは使いづらい色だね。でもなんかウズウズ。

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Thursday, January 12, 2006

全く目立たない仕事のひとつに(どうしてかっていうと後で取っちゃうから)、「糊付け」があるんだけど、これが激しく重要。これで糸の巻きやすさと織りやすさが全然違ってくる。
私は、フノリとショウフを混ぜて使っているのだけど、その割合と濃度と乾かし方が勝負。糸によって、用途によって違ってくる。これこそ加減と塩梅の妙。うまくいって当然なのだけど、実は今でもその度、ヨォッシャーー!って思う。

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Thursday, December 08, 2005

今取り組んでいる帯は、太鼓に濃淡はつくるけど、ほとんど無地の名古屋帯。だから糸と染めの直球勝負。
糸は赤城の節糸とずりだし。糸の魅力がビンビンに出るから。
ねらってる色は、紫や茶を内包した濃いグレー。染めと媒染を何度も重ねて、ずいぶんてこずったけど、照準にピタッとあってきた。いい感じ。

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Saturday, December 03, 2005

桜で染めるときいつも思うけど、桜ってやっぱり華がある。強い色じゃないんだけど、微動だにしない強さがある。ニッキ玉の匂い。BGMは、アンナー・ビルスマ。ビルスマって、ちょっと花咲か爺さんみたいじゃない?てっぺんのあるや無しやのふわふわが好き。

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Friday, December 02, 2005

こーーんなにきれいな色だったのか!今日、栗で染めていて目をみはった。ほんのりやさしいピンクベージュ。栗で染めたのはじめてじゃないんだけど、、、、時期がいいのか、品種がいいのか、はたまたこの木が特にいいのか。この木を育てて、大きくなりすぎた枝をはらって、枝についてたアブラムシを歯ブラシで落として、送ってくださった方のことを思いながら染めた。

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Thursday, December 01, 2005

夕方にゆうパックが届いた。開けるときれいに切りそろえられた河津桜と栗の枝。染料用に送って下さったのだ。早速、夜中に小さく割いたり切ったりする。余すとこなく持ってる色を出してもらえるように、細く小さく割いていく。桜はもう芽を持っている。栗は桜より、スパッと割ける。こういうモクモクとした作業もすき。

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Saturday, September 24, 2005

染めは毎度毎度、おどろきとひらめきの連続だ。何回やってもびっくりする。ねらい通りであってさえ、ほおっ、って思う。すごいねー。木からこんな色がでるなんてねえ。

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Wednesday, September 21, 2005

織り上がって湯通しをする。ぬるま湯の中に長尺の布を泳がせ、ゆるゆるとたぐる。たっぷりと水をふくみ、だんだん糊が溶け出す。ずーっと向かい合ってたのに、初めて出会ったような気がする。今までは素材だったけど、今はもう布なのだ。湯通しは緊張するけど、うれしい作業だ。これから湯のしに出して、くるくる巻かれ、手元を離れる。りっぱに仕立てられ、着物になる。私ができる最後の仕事が湯通しだ。

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Thursday, September 08, 2005

綜絖通しと筬通し。ここまでくると、今まで束だった糸が、一本ずつずらっと並んで、壮観です。早く布になりたくて、うずうずしてる感じが伝わってくる。ぷっりぷっりで生きがいい。
こっちも糸たちに最大限に応えるよ。うずうずなのだーーー!

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Wednesday, September 07, 2005

ここんとこ、糸巻き、整経、経巻きと作業中。最高の状態で織れるように導く段取りだ。
この段階には、センスとか感性とか、多分、慣れ、も介在しない。あるのは、意思と技術、かな。最適を見極める。確実に実行する。それに従う。これをシステムと呼ぶのか。

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Thursday, August 25, 2005

つい先日、織り機の板を新しくした。新しくしたって言っても、自分でしたんじゃなくて、すごく知識がある方にご協力いただいた。で、ここんとこ目からウロコ。仕様は全く同じなの。でも体に添う感じが全然違うんだなあ。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、微調整中。最高のポイントを探り中。

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Saturday, August 13, 2005

またまた絹糸が届く。今度は京都から。今回の仕入れは真綿紬糸だから、精練の必要はない。(糸の作り方が違うんです。)
で、熱湯に通して振り洗いをする。汚れや油を落とすため。それで、ふくふく、ふっくら、つやつや。いい糸だわーー♪
この段階で調子がいいと、先が明るい。窓の外に光あふれる感じ。そうか、外に出ればいいんだ。
*
*


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Monday, June 13, 2005

糸を巻くとき、その糸の形が直に指先に伝わってくる。手でひいた糸のそれは決してツーっとまっすぐではない。絹の場合は、細かいウェーブの連続だ。そのウェーブは、蚕が糸を吐くとき頭を左右に振るからできるんだけど、それこそが絹のすばらしさの最大の秘密かも。まっすぐじゃないから、空気をはらむし、また丈夫にもなる。
でも絹糸はぬれた状態で下手に触ると、すぐすれるし伸びるから、このウェーブはなくなってしまう。だから最大の注意をはらって緊張して糸に触る。これがなくなるぐらいだったら、マシンメイドのほうがいい。

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Wednesday, May 18, 2005

今使ってる木綿の糸は、ラオスの市場で買ったもの。近くの農家のおばちゃん風情の方が、野菜や豆と一緒に売っていた。品種は畑を見たわけでないのでわからなかったが、使ってみてわかった。これ、アジア綿!!!すっごく繊維が短い。撚りが戻ると、ふわーーっと棉(わた)になっちゃって、切れるんだよなーー
糸が切れても、キレちゃいけない。

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Monday, May 16, 2005

いつもと違う素材に向かい合ってるせいか、糸の素性と成り立ちに目がいく。木綿というのは、綿花(コットンボール)を棉(わた)にして、つむぎながら撚りをかけたもの。絹は蚕が作った繭を煮て一本に戻して、何十本もあわせて撚ったもの。(基本的にはですよ。これ以外にも作り方はいろいろある。)
実感するのは事故が起きたとき。事故ったときって、糸が元の姿をのぞかせる。植物や昆虫だったときの姿をちらとあらわす。

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Thursday, May 12, 2005

私が使う糸は、ほとんどが絹なのだが、最近のテーマが「丈夫な布」なので、綿にはまっている。
いやー、勝手が違うわぁ。何といっても染が違った。植物繊維は植物染料に染まりにくいのは定説なのだが、そこをどうにか。先媒染と中媒染と後媒染をバッチリする。染料が繊維に食いつく感じ、振られる感じ、すごくわかる。あ、くっついた、あ、嫌われた。お膳立てを抜かりなくしてやると、ちゃんとくっつく。
一度嫌われたものをくっつけるのは至難の業。

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Tuesday, March 15, 2005

10年前、日田にいたころ、はじめて着尺用の綛の絹糸を買った。それまではチーズやコーンに巻かれてる糸を使っていたのだ。水洗いしてたとき(この時私はなんと川で糸を洗ってる。シンジラレナイ)、手を滑らせて糸が流れてしまい、くっちゃくっちゃになって、一綛ダメにしてしまった。当時、そうとう落ち込んだ。
で、その糸、えんえんと糸棚の奥で眠っていたのだが、ふと思いついてちょっと触ってみた。「いけるかも」
くちゃくちゃではあるのだが、ヒビロ(綾をとっている糸)は生きていたのでそれを頼りに直していく。ふむふむ、こりゃあ、わけない。大丈夫だ。
10年、何をしていたわけでもないが、糸は少々使えるようになったなあ。

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Sunday, February 27, 2005

墨染めをしている。連続3回目。同じ糸で、同じ技法で。少しずつ塩梅を変えて。で、今回やっと繊維と墨がガシッとくっついたって感触がある。ほんの少しの違いなんだけどな。でも違うんだ。「YES」と「NO」くらい違う。何が違うって、説明できないくらいの違いなんだけど。

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Wednesday, February 02, 2005

織機というものは一度組み立ててしまえば引越しでもしない限り解体するものでもないのだが、今日思い立ってバラしてみた。(大仕事です)で、すみずみまでメンテして、ちょっと工夫を加えて元に戻した。(大工仕事)
それで思ったのだが、私はまだまだコイツのこと理解してない。もう10年も連れ添ってる抜き差しならない仲なのに。なあなあで付き合ってきたってこと?悪かったなぁ。私が悪かった。現状のすべてを疑い見直すこと。
織機には椿油、お肌にはヒアルロン酸。

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Friday, January 14, 2005

これまでは帯も緯糸は真綿紬糸を使うことが多かったが、今回は赤城の節糸にしてみた(両方とも絹です。念のため)。ふーむ、なかなかいいみたい。軽やかさが出る。もちろん時と場合によるけど、今回はクレーの透明感を出すためにも、糸の選択は成功したようだ。さっき水に通したけど、乾くのも早い。素材ってすごいね。作り方でこんなに違う。空気の乾燥の仕方もすごいけど。

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Sunday, December 19, 2004

今日、精練をした。精練というのは、撚糸屋さんから糸が届いたら、一等はじめにやる仕事で、絹糸についているたんぱく質(セリシンっていいます)を灰汁でたいて除去すること。染織をなさらない方にとっては、もっとも想像しづらい作業かも。でもこれが面白いんです。繊維が劇的に変化する。硬い衣をつるんと脱いで、神々しいまでにピカピカ、ふくふくになる。蚕の力、自然の不思議に圧倒される瞬間。そして私は毎回ドキリと覚悟する。

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Thursday, December 02, 2004

明日、荷だしです。ギリギリです。
今日はその大きなストールの湯通しをしました。湯に入れると繊維が呼吸を始める。ここまでくると、もうこれは私のものじゃない。ちょっと自分でビックリすることある。これ、私が作ったの???
良くも悪くもそうなんだけど、この感覚自体はたぶん、いいと思う。素材をまじめに上手に開かせていけば、自分なんて軽く越えちゃうことだってできる。自分は小さなダメ子ちゃんだけど、作品の可能性は無限大だって信じたい。

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Tuesday, November 16, 2004

染め場(台所のことね)で大鍋にわんわん沸かして糸染めて、媒染場(お風呂です)でジャバジャバ洗い、キッチリ媒染。「よし、この色だ」。大急ぎで乾かすために、作業室(ただの部屋)にエアコンつけて扇風機をまわす。
朝から作業して気づけば真っ暗。もう、暑いんだか寒いんだか、湿気てるのか乾いてるのか、昼なのか夜なのか、ワケわかんないっす。ダーっと勢いつけて仕事するの好きなんすけど。

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Saturday, November 06, 2004

タイマー、電卓、拡大鏡、尺ざし、ノート、鉛筆、綾テープ。これ、着尺を織るときの七つ道具。たんたんとたんたんと織るために、きっちりデータをとってます。90分のインターバルを一日5回。その度ごとに、長さと速度と密度と幅を記入する。今回の檸檬の着尺、今日7日目にしてやっとのことで、平均時速が5寸を越えた。なんで7日もかかったのか、よく考えること。

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Wednesday, September 08, 2004

麻糸や野蚕糸を扱っておられる青土(aoni)さんご夫妻は、二人揃ってチョーかっこいい。どうしてあんなにイキイキしているのだろと考えるのだが、やっぱりあの必殺仕事人ぶりからだ。青土さんの仕事のペースははたから垣間見ているだけで舌を巻いてしまう。仕事ができる人はカッコイイ。そして仕事が速い。はーーーっ、今日やっとのことで長い経糸を織り終えた私は深くため息。
*染織家の方々へ朗報。日本では職人さんがいなくなって幻になった竹筬を青土さんが扱ってらっしゃいます。中国の職人さんが注文にあわせ手作りしてます。ステンはちょっと、、、とお思いの方、おすすめです。

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Saturday, August 21, 2004

今日藍を建てていて、その独特の臭気に鼻をねじりつつ、「あれー最近誰だったかも藍を建てたとか言ってたなー」と考えていたら、思い出しました。沖縄のおはるさん。彼女のサイトのそこここに琉球の藍の色があふれています。日記にも時々藍の元気な様子が綴られています。私の藍は印度藍だけど、思いは同じ。我が家の藍もお風呂場住まい。建ってしまえばにおいもさほど気になりません。

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Sunday, August 01, 2004

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ほぐし絣の染めてる現場です。ほぐしを植物染料でやる場合の技法は、整経(経糸を整える)をした後、仮織し布状にして染めと媒染、その後蒸して染料を発色定着させ、水洗いして仮の緯糸をほどき糊をつけて、さあいよいよ機に掛けて本番を織ります。自分でも「私ってモノズキ?」って思うほどの工程です。まあ、モノズキなのは認めます。

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